枕元のメモ帳、あるいは音声AI
枕元にメモ帳を置いておくとよい、という話がある。 眠りに落ちる直前のひらめきを、朝まで逃さず残すためだ。 ただ、メモ帳に書きつけた言葉は、思い浮かんだものと同じなのだろうか。 私は以前、思考の重ね合わせと技術記事が書けない人間について という記事を書いた。 一つの考えを文章として取り出すと、その周りにあった別の考えが抜け落ちる。 頭の中では確かにつながっていたはずなのに、言葉にした途端、少し違うものになってしまう。 それでも、言葉にしないわけにはいかない。 書き留めなければ他人には伝わらず、未来の自分にも認識されないまま消えていく。 であれば、最初から整った文章を書こうとしなくてもよいのではないか。 フィラーや脱線を含め、とりとめのないまま話してしまえばよい。 現代の枕元には、メモ帳の代わりに音声AIを置ける。 ...